3D計測からお客様が必要とするアウトプット提供までを、当社では「3Dデータソリューション」と名付け展開しており、大きく3つに分類しております。それでは個々の内容について少しご説明します。
(a) 3D計測
当社では所有している計測器のラインナップにより、10cm程度の比較的小型なものから40mを超える大型の物体まで、計測器を現場まで持ち込んで高精度な形状計測が可能です。
(b) 形状解析
3D計測で取得したデジタルデータをもとに、寸法解析、形状解析を行います。通常の計測では難しい大型構造物の寸法もデジタルデータから算出可能です。また、試験前/試験後の差を視覚的に表したり(コンター図)、コンピュータ上で仮想的に組立て事前検証することも可能です。
(c) モデリング
3D計測により取り込まれた3D計測データをもとに、3DCADソフトで扱えるデータに変換します。3DCADでの再設計用データとして、また流体解析(CFD)等で必要となる3Dモデルとして活用できます。3D計測を用いることで、特に複雑な曲面を多く有する場合等、モデル作成にかかる作業時間を大幅に削減することが可能です。
3D計測データを活用することによって、モノづくりの現場には
- 工期短縮,品質検査の効率化/高精度化
- 追加工や再加工時の的確な指示
- 既存設備の改造工事の計画設計期間の短縮や手戻り作業の減少
等が期待できます。
当社では3D計測器を計測対象の大きさや表面状況、周囲の環境に応じて使い分けることで、あらゆる要望に的確に応えていきます。
当社は2014年に3Dデータソリューションチームを設立してから、お客様の多くの3D計測の現場に立ち会い、様々な3Dデータの活用に向け協力させていただきました。
蓄積された経験、技術をできるだけ皆様に展開できるよう、お客様の3D形状計測におけるけん引役として日々活躍しています。
今後は3D計測データのVR
※1活用にも取り組み、3D計測データの新たな適用分野を検討していきます。皆様のものづくりに、ぜひ私どもの3D形状計測、3Dデータソリューションをご活用ください。
※1 VR: Virtual Reality(仮想現実)