昨年を振り返ってみますと、さまざまな出来事がありました。まずは表題にありますように、約30年間続いた「平成」の時代が終わり、新しい年号「令和」に替わりました。皇位継承にともない、新天皇陛下が即位されました。さらには、度重なる台風の通過により、東日本を中心に大きな災害が発生したことも記憶に新しいところです。不幸にも被害を受けられた方々には、心からお見舞を申し上げます。

　個人的には、日本で初めて開催されましたラグビーワールドカップが記憶に残りました。日本代表の活躍に胸を躍らせた方も多かったでしょう。私も、いわゆるにわかファンの一人として、熱狂させてもらいました。大活躍の要因としてさまざまな意見があるとは思いますが、前回大会あたりから日本代表の意識改革が確実に進んでいたことが素人目にも明らかでした。まず、自分たちの弱点を冷静に分析したことがあります。体力で劣ることを言い訳にしないで、格闘技などの異分野における外国の専門家から学び、科学的な根拠を基にトレーニングを積んできました。その結果、多くの選手の言葉には、「４年間の多くの（家族の）犠牲」、「ワンチーム」というような他者への感謝や貢献を大切にする意識が共有される素晴らしいチームが完成しました。

　私たちの企業も、このように各人各様の個性を活かしながら、前向きに組織全体がワンチームでありたいと強く願ったのは私だけでしょうか。あるいは、課や部といった組織単位でも全国の部門長さんは、そのように願われ、感銘を受けられたのではないでしょうか。

　大きな困難に立ち向かっていくための重要な学びを得たように感じました。まず、自己を分析し、どうすれば勝てるか考える。そして質の高い練習を重ねて自信を培い、ワンチームとしての意識と目標を共有しながら仲間と一緒に挑戦する。

　川重テクノロジーは、創業以来、お客様が真に必要とされるソリューションのご提供を旗印に、愚直に懸命に頑張って参りました。令和の時代を迎えまして気持ちも新たに、全社一丸「ワンチーム」の精神で精進を重ねて参る所存です。
　最後に、本年の皆様方の一層のご発展とご健勝をお祈りしますとともに、川重テクノロジーへの変わりないご愛顧を引き続きお願い申し上げます。