残留応力とは物体に外力が作用すると、その物体にはひずみが生じます。この外力を取り除いても周囲の拘束によって残存するとこれが残留応力として作用します。一般に構造物に生じる残留応力はその部位の機能に対して有益になる場合と有害になる場合があります。
有益な場合:圧縮残留応力による疲労強度向上(ショットピーニング、浸炭・窒化・高周波焼入の表面硬化処理)
当社では破壊法と据置型X線応力測定装置を用いた非破壊法にて対応しておりましたが、非破壊にて短時間で計測可能である"非破壊法"の利点とご要望の多かった"現場対応"が可能となる「可搬式X線残留応力測定装置」を新規導入し、運用を開始しました。
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大型歯車
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大型溶接構造体
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大型ディーゼルエンジンクランクシャフト 等々
基本的にはセンサーのX線照射部分を測定対象面に対して35°若しくは45゜傾かせて固定することができれば、どのような向き・大きさでも計測可能です。弊社では写真に示したような小型・軽量で位置合わせが安易に可能な専用昇降機をはじめ、各種取付治具を準備しており、上記した測定事例以外の対象物も計測可能です。