表面被覆の弱点
鉄鋼および非鉄金属材料では、それぞれの用途に応じて各種めっきや陽極酸化等の表面処理を施工するが、これらの処理によって疲労強度が大きく低下する。これらの全体的な特徴として、各種表面処理を施工すると疲労強度が低下し、その後は厚みに関係無くほぼ一定となるが、母材の引張強度やめっき処理後のベーキング処理温度等によっても低下率を大きく左右する要素となっているため1)、表面被覆された機械部品を採用する場合にはその疲労強度を考える必要がある。
参考文献:1)日本機械学会編:“金属材料 疲労強度の設計資料”,pp.164-165,丸善(1992)
(2005/10/19)