デンドライトアームスペーシング
アルミニウム鋳造品等では、金型の温度が300℃以上になれば冷却速度が遅くなり、デンドライトアームスペーシング(DAS)が広くなるため種々の機械的性質(引張強度,疲労強度,伸び,衝撃値等)が低下することが知られている1)。逆に、DASが小さくなるように冷却速度を速くすることで上記の機械的性質が改善され、特に伸びは通常数%程度のものが最大30%程度になるとも言われているため、鋳造品において主型や中子の材質を速い冷却速度が得られるものに変更することによって機械部品として重要な延性を得ることが可能である。
参考文献:1)新版 非鉄金属材料選択のポイント編集委員会編
“新版 非鉄金属材料選択のポイント”,pp.75,財団法人日本規格協会(1992)
(2005/02/23)