概要
金属材料やセラミックスのような無機材料の性質を正しく把握し、品質を管理するためには材料の組成や不純物といった成分を精度よく分析することが重要となります。
当社では金属(鉄鋼、非鉄)材料やセラミックスのような非金属材料など幅広い無機材料の成分分析を取り扱っており、部品の組成・規格の確認や材質推定など多くの業務を行っています。
<こんなご要望はありませんか>
- 作成した材料の組成や不純物の量が知りたい
- 購入した部品の材質を確認したい
- 壊れた部品が仕様通りの材料なのか確かめたい
お気軽にご相談ください。
調査手法
■ 定性分析
試料中にどのような元素が含まれているのかを調べる分析を定性分析といいます。
当社では適切な酸等で溶液化した試料をプラズマ発光分析装置(ICP-AES)で分析、あるいは 蛍光X線分析装置(XRF)で試料を非破壊で分析することが可能です。
■ 定量分析
ある元素が試料中にどれくらいの量含まれているのか調べる分析を定量分析といいます。
当社では試料を小片や切粉状に調整または粉砕等を行い、適切な酸等で溶解した溶液をプラズマ発光分析装置(ICP-AES)で分析します。
試料を溶液化することで、一般的な非破壊での機器分析よりも試料本体の組成を精度よく測定することが可能です。
また、超微量元素分析が必要な場合には プラズマ質量分析装置(ICP-MS)による分析も可能です。
分析手法ごとの特徴
測定手法 | 試料 | 測定領域 | 分析内容 |
---|---|---|---|
プラズマ発光分析(ICP-AES) | 溶液化 | 採取分を均一に | 定性、定量 |
蛍光X線分析(XRF) | 非破壊 | 表面付近 | 定性(半定量) |
プラズマ質量分析(ICP-MS) | 溶液化 | 採取分を均一に | 定量(微量) |
主な適用範囲
材料 | 適用例 |
---|---|
鉄鋼 | ステンレス、炭素鋼、低合金鋼、工具鋼、鋳鉄など |
非鉄金属 | アルミニウム合金、銅合金、ニッケル合金、チタン合金など |
非金属 | セラミックス、触媒、石炭灰など |
上記適用例以外の金属・非金属材料や処理液・油中の無機元素についても分析の実績がありますので、まずはお気軽にご相談ください。