材料選定の事前検証…腐食試験・耐食性評価
特殊環境下での浸漬・暴露試験
実機条件に即した様々な条件や、特殊環境・腐食環境下での試験を実施します。
●ガス暴露 塩化水素、水素、アンモニア、二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物、ホルムアルデヒド、混合ガス など |
●液体浸漬 酸性水溶液、アルカリ性水溶液、ガソリン、作動油、有機溶剤、混合液体 など |
●その他 高温低温、恒温恒湿、真空、粉じん環境、オゾン劣化試験 など |
試験例 |
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耐候性試験
太陽光・温度などの条件を人工的に再現し、短期間で劣化状況を確認します。
●メタリングウェザーメータ試験
促進性が非常に高く、屋外環境の約100倍、サンシャインウェザーメータの約10倍の促進性があります。試験例 |
ポリエステル繊維品の408時間、40℃暴露後 |
電気化学試験
各種金属材料の電気化学試験を実施し、腐食特性を評価します。
●孔食電位測定 孔食が発生する電位を測定し、耐孔食性評価を行います。実機に近い水溶液で、材料間の耐孔食性比較も可能です。 |
●EPR試験 オーステナイト系ステンレス鋼の鋭敏化度(耐食性劣化の指標)を数値化します。ボイラ配管など、高温下における連続使用では、オーステナイト系ステンレス鋼は劣化していきます。なお、現場において、製品類の鋭敏化度を直接計測することもできます。 |
試験例 |
●自然電位測定 異種金属接触腐食の可能性がある場合に有効な方法です。異種金属の組み合わせで、腐食電位の差が大きい場合は、腐食電位の低い方の金属が腐食します。 |
腐食試験後の耐食性評価
各種腐食試験後に、腐食特性・耐食性を評価します。
《実施項目例》
◇外観・表面観察
◇重量・寸法変化測定
◇試験前後の硬さ・引張試験
◇断面観察・面分析
◇腐食生成物・変色部の成分分析
●断面観察、面分析 さびの断面様相、腐食促進元素(Cl、S)の分布を確認。 |
●腐食生成物の成分分析 蛍光X線分析による元素分析、X線回折分析により化合状態を確認します。 |
分析例 | |
蛍光X線分析の結果 | X線回析分析の結果 |
●塗装の評価試験
海水環境や大気環境で使用される塗装の性能を評価します。試験例 |
基盤目試験 |
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