1.概要
EUの有害物質規制であるELV指令(廃自動車指令)により2003年7月以降の新規販売車両については原則として鉛,水銀,カドミウム,六価クロムが使用禁止となっています。
また、RoHS指令(電気電子機器に使用する特定有害物質の制限に関する指令)では2006年7月1日以降に市場に出される電気電子機器に対して、上記4物質に加え、ポリ臭化ビフェニルおよびポリ臭化ジフェニルエーテルの6物質を含有しないこととなっています。国内メーカーではこれらの規制に対しての対応が大きな課題です。
当社ではこれら規制対象物質の分析を行っており、これまでにダイオキシン分析や材料分析の分野で培った経験をもとに、信頼性の高いデータを提供致します。
2.分析の流れ
簡易法である蛍光X線分析法により規制物質に関する元素分析を実施し、基準値付近またはそれ以上検出されたものに関して詳細分析を実施するのが一般的です。しかしながら、蛍光X線分析はあくまでも簡易法ですので、対外的な証明に利用する場合等は詳細分析をお勧めします。
詳細分析が必要な場合、重金属については酸分解の後、ICP発光分析装置または原子吸光分析装置により定量を行います。臭素化合物については適切な溶媒で抽出した後、ガスクロマトグラフ質量分析装置により定量を行います。
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