概要
メーカーの製造工程や製品から発生する異物の発生原因を特定する事は、『ものづくり』を行う上で非常に重要な問題です。弊社では多くの調査経験をもとに、調査方法の方針決定から結果の考察に至るまでサポートいたします。
調査方法
弊社では、お客様の目的や異物の種類に対応するため、複数のコースをご用意しております。必要に応じてお選びください。また、最適な方法のご提案もさせていただきますので、弊社営業担当までご連絡ください。
異物調査の流れ
異物が発生
異物を拡大観察することにより、無機系(金属類等),有機系(ゴム・プラスチック類等),混合物等を判別し、調査方針を決定します。外観より得られる情報は非常に多く、調査方針の決定以外にも、結果の考察を行ううえで重要となります。
無機系 (金属類等) |
有機系 (ゴム・プラスチック類等) |
|
基本分析(元素組成分析)へ | 基本分析(有機組成分析)へ |
外観観察により「無機系(金属類等)」と判定されたものは、蛍光X線分析により元素組成を調査をします。
<金属片の調査例>
上写真の異物は鉄系化合物と推定され、鉄鋼材料に由来の物質と推定されました。
詳細分析(化合形態分析)
基本分析で得られた元素情報から大まかな含有成分が判ったが、さらに詳細な情報が必要な場合に実施します。特に無機化合物については「X線回折分析」が効果的です。
<酸化鉄(さび)の調査例>
酸化鉄の種類により発生原因の推定も可能です。
調査結果報告書
事前情報や調査で得られた情報をもとに、文献調査,WEB検索等を行い、調査目的に応じた考察を行います。
これらの情報に加えて、お客様が必要とされる参考資料等を添付して、報告書を作成します。
これらの情報に加えて、お客様が必要とされる参考資料等を添付して、報告書を作成します。
基本分析(有機組成分析)
外観観察により「有機系(ゴム・プラスチック類等)」と判定されたものは赤外分光分析により有機組成を調査します。
<樹脂片の調査例>
上写真の異物はナイロン(ポリアミド樹脂)と同定されました。
詳細分析(組成詳細分析)
基本分析により大まかな材質が判定できたが、さらに詳細な情報が必要な場合に実施します。有機物については「熱分解ガスクロマトグラフ質量分析」が効果的です。
<ナイロンの詳細な判別>
同系列の物質でも僅かな化学構造の違いにより特徴的な情報が得られます。ナイロンの列では、6, 6/6, 12等を判別することが可能です。
調査結果報告書
事前情報や調査で得られた情報をもとに、文献調査、WEB検索等を行い、調査目的に応じた考察を行います。
これらの情報に加えて、お客様が必要とされる参考資料等を添付して、報告書を作成します。
これらの情報に加えて、お客様が必要とされる参考資料等を添付して、報告書を作成します。